後期臨床研修医募集

消化器外科を中心とした「がん・一般外科・外科系総合コース」

★Point.1  マンツーマン指導のもと「自分が主役」の診療ができる。
★Point.2  手術・薬物療法を中心としたがんの専門治療が学べる。
★Point.3  オールラウンドな診療能力が身につく。
 

奥出雲病院はこんな病院

 町立奥出雲病院は、出雲市、松江市を逆正三角形の底辺とした、頂点の位置にあります。それぞれから車でおよそ50分の距離です。診療科は11科、病床数は126床(一般82床、療養44床)です。

 人口はおよそ1万2千人で、診療圏には急性期病院は当院しかありません。また、町内の各診療所におられる先生方や地域の介護保険施設との交流や連携も活発です。

 職員は皆、熱心で親切です。医師は医師としての能力が発揮できるよう、診療の補助が充実しています。当院に来られる非常勤医師、研修医、地域医療実習の学生の方々もみなさん働きやすいと言われます。

 現在、外科医師は1名ですが、少人数ですので手術症例、化学療法の症例などを問わず、ほとんど全て自ら経験することができます。

研修の目的、方向性

 消化器外科という核となる専門を高いレベルで学びながら、幅広くがん診療の能力を養いたい。それにとどまらず広く一般外科臨床を経験し、さらには総合診療の力も身につけたい。そんな若い医師にぴったりです。

「小さい」ことのメリット

 多くの若いドクターが、都市部の大病院での研修を希望しています。そこにはもちろんメリットもあるのですが、一方でデメリットもあります。たとえば、臨床科の垣根が比較的高いこと。小規模病院と比べると「大勢の中のひとり」になりやすいこと。患者さんをはじめから終わりまでみることが難しいこと。このようなことが考えられます。

 これに対し奥出雲病院には、病院規模が比較的小さいことによるメリットがあります。臨床科の垣根がほとんどない診療が可能です。規模が小さいので、若い医師であっても「自分が主役」で診療に望むことができます。さらに、特にがん患者さんは外科的観点からも内科的観点からも高い専門性を持って総合的に診療にあたることができます。もちろん、指導・サポートは十分行います。

研修指導医

  • 鈴木賢二(院長)  1989年島根医科大学卒業
     臨床研修指導医
     日本外科学会専門医
     消化器外科専門医・指導医
     がん薬物療法専門医
     インフェクションコントロールドクター(ICD)
  • 研修指定・認定施設
     日本外科学会専門医制度関連施設
     日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設(関連施設)

  ※当院は、外科関連では上記の関連施設の指定を受けています。従って外科専門医、消化器外科専門医取得を目指す場合には当院での研修は研修期間として認定されます。

研修の環境

 外科で研修を受けられる方は、院長・鈴木がマンツーマンで指導に当たります。当然ながら医学の分野では学ばなければならない事柄は多岐にわたるのですが、質問しやすい雰囲気できちんとバックアップいたします。

 年間100例前後の消化器外科手術やそのほかの処置を、指導医のもとでほとんど全て経験できます。また、一つ一つの症例を細かく検討し、「患者さんが教科書」の姿勢を大事にしながら指導を行います。

 鈴木は島根大学医学部消化器総合外科(現)の出身で、大学医局との関係を緊密に保っています。当直、診療支援などを受けており、大学医局との交流も相談に応じます。大学医局に籍を置きながら当院で研修を希望される方もおられるでしょう。こういった方のご相談にも応じます。

臨床研修の内容

  1.  消化器外科
    院長・鈴木は消化器外科専門医・指導医です。年間約120例(平成22年度)の手術を行っています。そのうち胃癌5例、結腸直腸癌8例、肝胆膵癌3例、胆道良性疾患20例です。また腹腔鏡手術にも積極的に取り組み、消化器外科手術のおよそ4割が腹腔鏡手術です(LADG, LAC, LCなど)。外科手術の基本を一通り習得したら、少しずつ執刀の機会を増やし、1年でほぼ全例の手術が執刀できるレベルになることを目標とします。
  2. 一般外科
    乳癌、甲状腺癌などの手術を年間数例行っており、手術に参加し執刀できるようになることが目標です。
  3. 臨床腫瘍学
    院長・鈴木は臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医です。
    化学療法;胃癌、大腸がん、肝胆膵癌、乳癌を中心に年間50例以上の化学療法を実施しています。
    専門医のもと化学療法の知識を深く広く身に付け、適切な化学療法を実施し有害事象に対応できるようになることが目標です。
    緩和ケアも同時に取り組んでいます。
  4. 院内感染管理
    院長・鈴木はICDです。院内感染管理、抗生物質の適正な使用などを学ぶことができます。
  5. 一般臨床
    外科外来、当直、腹部エコーや乳腺エコーなどを学ぶことができます。
    院長・鈴木は麻酔科標榜医です。一般的な麻酔について多数経験することができます。
  6. その他
    希望により、内科、婦人科、整形外科などと協力して内視鏡、婦人科手術、整形外科手術などを経験するこ とができます。

日常生活の相談

 山間部の病院で、日常生活などに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。あらゆる相談や、地域での生活の楽しみなどについてもアドバイスできる体制を作っています。充実した生活を送ることができると思います。

対象

 後期研修医以降の医師

期間

 2年程度と考えていますが、ご希望があれば相談してください。

身分と待遇

 正職員(奥出雲町採用の地方公務員となります。)。待遇は原則として町の条例によりますが、研修内容や勤務条件、生活環境などについてのご相談はお気軽にお申し出ください。

問い合わせ先

  1. 奥出雲病院お問合せメール <お問い合わせフォームメール>
  2. 電話 【奥出雲病院庶務課】 電話0854-54-1122

~地域や病院の見学歓迎です~

手術室