院長ごあいさつ

病院長 鈴木 賢二 「奥出雲町の皆さんの安心と健康、人生を支えるために」

 当院は1999年に仁多町立仁多病院として現在地に新築移転しました。2005年に旧仁多町と旧横田町の合併により町立奥出雲病院となって、入院機能を持つ町内唯一の医療機関として診療を行っています。
 
 21世紀も4分の1が過ぎ、少子高齢化、医療の進歩、急速なデジタル化など世の中の動きは急速です。そのため患者さんの高齢化、働き手の減少、医療の複雑化・高度化、業務・通信におけるITへの依存の高まりなどが顕著になっています。

 このような複雑な情勢の中にあって、奥出雲病院は最大限の安心を町民の皆さんに届けるべく日々の仕事に励んでいます

 今後私たちが特に力を入れるのは次のようなことです。
 まず、町民の皆さんと積極的に交流を深めます。安心て利用していただくためには病院のことをよく知っていただかなくてはなりません。病院の中に留まっているのではなく、職員が積極的にまちに出て行って直接交流する機会を増やします。
 次に長く健康で過ごすことができるよう検診にしっかり取り組みます。予防できる病気はしっかり予防して元気に暮らしていけることを目指します。
 そして奥出雲病院ならではの質の高い医療と介護を追い求めてゆきます。奥出雲病院の特徴は総合診療と専門医療の両者がしっかり連携しながら質の高い医療を提供できることです。総合診療の医師が患者さんの体全体を、暮らしや人生を見ながら医療を行っています。在宅診療と看取りへの取り組みがその代表です。そして内科、外科、整形外科などの専門診療が内視鏡、血液疾患、抗がん剤治療、手術などに取り組んでいます。
 さらには人材育成にも取り組みます。これから将来を考える小・中・高校生には医療体験という形で、またすでに専門の勉強を始めた学生さんには研修の機会を、それぞれの資格を取得したのちもさらに高度な学習・資格取得の機会を提供してまいります。

 
 これらを支える基盤として以下のことを行います。一つはデジタル化を推進すること。そして町民の皆さんに病院のことをよく知ってもらう努力。さらに受診や、入院・介護などでストレスなく利用していただける仕組みにしてゆくことです。


 奥出雲病院は今後もずっと奥出雲町の皆さんの健康を支えてゆきます。そのためには皆さんにも病院を支えていただかなければなりません。病院も時代の変化とともに姿を変えてゆく必要があるでしょう。この豊かな自然の中で安心して暮らして行ける、日々の幸せを感じながら人生を送る、そんな奥出雲町であるために、そして町民の皆さんの誇りとなれるような奥出雲病院であるように歩みを進めてゆきます。

 

病院長 鈴木 賢二

病院の基本方針

  1. 患者様、住民の皆様のための医療を行います
    • 地域に必要な医療の水準の向上に努め、充実させます
    • 先進医療や特殊な医療は、大学病院などとの連携を図ります
    • 医師、看護師をはじめとした医療専門職員の人材確保に努めます
  2. 安全で安心できる医療を提供いたします
    • 医療事故防止に努め安全な医療を提供します
    • 院内感染の予防と対策につとめます
    • 災害時関係各機関と連携し頼れる病院を目指します
  3. 住民の皆様や関係機関とのつながりを大切にいたします
    • 健康診断や人間ドッグの充実と拡大に努めます
    • 地域の診療所、行政機関、介護福祉施設等との連携の輪をひろげます
    • 患者様の視点からあるべき医療を追求します
  4. 健全経営のための努力を続けます
    • 経営の中長期計画を立て、目標に向かって進みます
    • 経営状況を分析し、地域へ公開していきます
    • 人材、医療機器、医療設備を有効に活用していきます