第1回 はじめまして、抗がん剤の専門医の池尻です!
【ご挨拶】
令和5年2月から奥出雲病院に内科部長として赴任しました池尻と申します。まずは簡単な自己紹介をさせてください。私は平成18年に医師国家試験に合格し、今年で医者として19年目を迎えます。医師になって最初の2年間は初期研修といって、内科や外科、救命救急科、産婦人科や脳神経外科など様々な診療科で研修を行いました。3年目からは島根大学病院の血液内科というところに籍をおいて診療を行いました。白血病やリンパ腫、多発性骨髄腫などの血液のがんを診療することが多かったです。テレビドラマでみるような無菌室での骨髄移植治療も何例か経験しました。その中で、『血液専門医』という資格を取得しました。
しばらく血液内科医として大学病院で働いていたのですが、当時の恩師の先生(医局の教授)に、『地方で働くのであれば、血液疾患を見るだけではダメだ。様々ながんの抗がん薬治療を勉強しなさい』と諭され、血液のがんだけではなく、胃がんや肺がん、大腸がん、すい臓がんなど、さまざまながんの抗がん薬治療も診療するようになりました。平成27年には『がん薬物療法専門医』という資格を取得しています。
長々とつまらない私の経歴についてお話をしましたが、何が言いたいのかというと、私は『抗がん剤』の専門家であるということです。多くの皆さんはこの『抗がん剤』というものにあまりいいイメージをお持ちではないと思います。
・吐き気や嘔吐がひどい
・髪の毛が抜ける
・倦怠感がひどい
・口内炎で食事が食べられない
・どんどん衰弱していく
このようなイメージをお持ちなのではないでしょうか?今回、奥出雲町の広報誌で情報を発信する機会を頂きましたので、いくつかのシリーズに分けて抗がん剤やがんについて皆さんにわかりやすくお話をしたいと思います。そして、少しでも多くの方に抗がん剤について正しい知識を持っていただけたらと思います。シリーズを読み終えるころには、上に書いたような抗がん剤のイメージが少し変わってくると思いますよ。